台詞長っ、と思ったらノベライズ版の映像化なんですね。
それはメディアの関係で長台詞が多くなる事もあるでしょうね。
しかも脚本が大川総帥ですから、台詞が幾ら長くても構わないんですけどね。
大原さんの侑子さんも結構合っているのが確認できましたねぇ。
にしてもノベライズ版の執筆者の人はホリックの世界をかなり理解していますね。
しかも自ら消化して創っていこうという気概も感じられて、その意気や良しと言ったところです。
大川総帥もかなり納得した上で、脚本を書けたのではないですかね。
クランプの世界に慣れきっていて、しかもこの手の話に強い僕でも理屈を追っていくので精一杯といった状況で、訳の解らなかった人も多かったのではないでしょうかねぇ。
世の中バランスが取れているから、良い事があると悪い事がある、悪いことが有ると良いことがある、ということで常に良い事を享受せずに積極的にある程度の悪い事を求めていく人の話なのですが、もし世界の構造がこの通りであるとしたら一つの見識のある生き方だと思います。
これは侑子さんが自らの世界観として語っていますので、ノベライズ版においては正しく、総帥が脚本を担当しておられる事からも、原作でも結構大筋では逸れていない設定だと思われます。
そういうバランスが客観的に見て全く取れていない人生も有る事を前提にして言っても、それは人生に対する一つの見方としてありえる考え方だと思いますが、私の意見として何時も思っているのは、幸せの対価が事故とかそういう大げさなものでなくても良いのではないかということです。
日々を丁寧に生きていけば、それは幸せに対する対価になりうる。
またそうであればこそ、悪い事があったとき、初めて対価として幸せがやってくる可能性があると思うのです。究極的に無功徳ではありますが。
まぁ、そんな結論ではアニメとしては面白くしにくいんですけどねぇ。
更に結末の付け方が何か心理学臭いですね。
客に自らの深層心理に巣食う病理を自覚させ、意識の表層に上らせ治癒するということで、今丁度道元を読んでいますけど、それだけではないですが、座禅なんかにも要素としてあるもので、深層心理に遊ぶだけで結構人っていうのは改善されたりするんですよねぇ。
自分の深い所をなんとなくでも知っておくというのは、人生で必須だと思うんですよねぇ。それも深層心理クイズとかだけでなしに、あくまで自分の感覚で掴むのが重要だと思います。それが成れば相当の財産になるし、無意識に悪しげな事をする、という事も減るので道を踏み外しにくくなります。
しかし、常に人の深層心理をずばっと指摘できるとしたら、侑子さんはかなりの名医です。
今回の侑子さんはかなり「良い人」ですね(笑)
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