迫力のある最終回?でしたね。ひまわりちゃんの設定は突飛なようですが、周囲が自分のせいで不幸になったと思っている、という面からいえば、似たような責任を感じてしまっている人は現実にも結構いらっしゃると聞きます。CLAMPもそれをなんとはなしに踏まえて、物語を作っているのかもしれません。四月一日は欠点の描写が多いですが、懐の深い人です。
ひまわりちゃんが御祓いをして貰いに行ったシーンで、ひまわりちゃんから放射状に延びていた線は、ひまわりの根を表しているのだと思います。そうでなくとも自分の中ではそうであることに決めました。
四月一日とひまわりちゃん・百目鬼は、それぞれが払った対価を秘密にしている訳ですが、その人を大切に思っているから敢えて言わない、ということはあるものです。先週の本誌での百目鬼の四月一日目撃談も同じ事だと思います。なんでもオープンにすれば良い、みたいな風潮が以前は有りましたが、やっぱりそれはおかしいですよね。CLAMPがそういう風潮に惑わされないのは、本当の愛情を基にして物語を作っているからだと思います。そしてその間合いの繊細さは、和風の心でも有ると思います。
視点がぐるっと回る演出とかも良かったですね。ノッポさんはゴン太君だけでは分かりませんでした(笑)親切な演出、痛み入ります。
大川総帥の脚本は流石に見事です。ただ、どうも総帥オリジナルの話(ある意味何時もオリジナルですが)は見られないようなのは少し心残りです(笑)
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