シムーン 第1話 堕ちた翼

面白いと聞いたのでDVDを借りて見つつ逐次感想を上げて行きたいと思います。

まず感じたのは・・い・・・息苦しい。

なんとなく女性の置かれた現状と関係の有るアニメなのではないか、と目星を付けていましたので、予想の範疇では有ったのですけれどもね。

そういった面は「あんた達は祈っていれば良い。私はここに戦う為に来た!」っていう台詞に顕著で、イコールで結んでしまうのは余りにも安直ですが、女性の目覚めと関係が無いという事は無いと思います。

名越康文氏が「男は目覚めなくてもやっていけるが、女の人はそうではなくなってきている」といっていましたが、そういう時代背景にある程度裏打ちされたアニメに違い無い・・・と見る前から見当を付けていました(笑)

まずは興味が有るのは、シムーンというものが心理学的にどのような物を象徴しているのかなぁ、という事で、イコールで結ぶのはやっぱり安直で視野の狭い考え方ですけど、シムーンとの彼女達の関わり方は、彼女達の社会との関わり方そのものを表す・・・のかもしれません(笑)

祈っているだけで飛ぶ、なんていうのは家で夫に従っていれば生計が成り立つ事を思い起こさせますし、シムーンは戦う物じゃない、というのも能力を持ちながらもバックアップに徹するのが良いとされる良妻賢母の伝統を思い起こさせます。

しかしなんかシムーンのヴィジュアルは宮崎アニメの歯車感にスクラップド・プリンセスのデザインを混ぜた感じで、FFⅤのエクスデスや前述ののピースメーカーみたいではっきり言って怖かったです(涙)

加えてもっぱら流れていたモーツァルトの交響曲第四十番の一楽章の変奏みたいな音楽が聞いていて辛かったです。

モー(以下略)はさんざっぱら聞いているので、身体がこの旋律の次はこの旋律って覚えているんですよね。

それを裏切られると、勝手になんともいえない不快感が沸いて来てしまいます。

しかも当然ながらマイナーチェンジ化されていて、モーツァルト特有のリズム感が消されていて、典雅な感じになっていました。

うーん、この曲あんまり流れてくれなければいいなぁ。

あんまり聞くと本当のモー(以下略)を聞くときに支障が出そうです。大らかに行きたい所ですけど(笑)

あと、神秘的な宗教的装飾ははっきり言って嫌いなんですよね。

あれ程宗教の本質を隠匿してしまうものは有りませんからね。

神秘性に偏ると人の役に立つ所が害になってしまうのが宗教ですからね。

やっぱり最初の話に戻って、こういうのは目覚めの前の盲目的な状況を演出しているのかもしれませんね。

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