なんだかんだいってまだ見ていなかったので、この機会に見ようと思いました。
アニメのシリーズは1、春、OVAのどれも、少なくとも私の周囲に関しては評判が悪く、現に私も春の「片手だけつないで」から見ていたのですが、アニメ作品そのものが良かったというよりは、脚本の端々に原作の非凡さが感じられた事が興味深くて、後で原作を読むきっかけになりました。
とはいえ、チェリーブロッサムの小寓寺前の綺麗な桜の風景は未だに記憶に残っていますし、そういったアニメ特有の美徳を期待してまとめて視聴する事にしました。
いきなり桂さんが出てきたのに吹きました。条件反射的に笑ってしまうのは、二次創作に毒(失礼)されている為でしょう。
次のシーンで志摩子さんが出てきましたが、遠景のもぶの人がおかっぱで、どうしても乃梨子に見えてしまいます。狙ったんでしょうか。
能登さんの志摩子さんは当たり役だといわれていますけど、柔らかいというよりは霞がかかった感じで、私はあんまり合っていないんじゃないかと思うんですよね。スクランの八雲はぴったりだと思うんですけど。
「本人は気づかなくても、気の合う人間って知らずに歩み寄っていくものなのではないかしら」っていう蔦子さんの台詞がありましたが、それを体現しているっぽいのがマリみての最大の凄みです。
連載開始当初の薔薇の館の面々は流石に威圧感が有りますね。
幾ら猫かぶっているとはいえ、由乃さんはこの中ではとても浮いていると思います(笑)
聖さまは蔦子さんに「貴方を知らない人はいなくてよ」っていっていましたけど、聖さまって~てよ、とか言うんですよね。結局は上品だったりする所がらしいというからしくないというか(笑)
祥子さまの「利用する為だけに祐巳を妹にしたみたいじゃないですか」というのに祐巳が「違ったんだ」と内的独白で突っ込みを入れるシーンは、原作でも笑いましたけどアニメでも笑えました。
最後にマリア様の心が聴けたのは良かったですね。こういう曲なんですねぇ。
確かにサファイアはおかしな話で、こう思うのは華美で豪奢なものに真実性を感じない日本人の気質の特徴のせいなのかもしれませんね。
禅のお師家さんとかだったら、サファイアの代わりに「石ころ」とか入れて歌いそうです(笑)
エンディングは江利子さまが可愛いと思いました。彼女はもっと出番に恵まれてもいいと思うんですけどね(笑)
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