夏のあらし! 第12話「時の流れに身をまかせ」

綺麗な最終回でしたね?一番目だったのははじめの一途さでしょうか。

はじめに容貌が似ているといえば、名探偵コナンです。コナンが何で売れるかといえば、子供の気持ちを代弁しているからだ、と言っていた人がいました。
僕たちは大人達が思っている以上に色々な事を知っている、コナンは僕達の本当の姿なんだ、ということで、コナンという漫画は子供の懐疑的な・ませた部分の共感を得ることによって、売れているという面があると思います。

この逆の考えで売れているのは、宮崎駿監督だと思います。素直さっていうのは良くない面もあるけど、本当に良い素直さっていうのもあるんだ、というのを描きたい、というような事をポニョのメイキングで宗介についていっていました。
恐らく、小林尽さんにも似たような気持ちがあって、もしかしたらパロディ的に似たような容貌にしたということも、頭の片隅になかった事もなかった様な気がしないことも無いかも知れません。

ガラスの破片で絵を囲ったような演出が、なかなか面白かったです。画面の単調さを避けると共に、遠くから覗いているような、物語に集中させる効果があったと思います。
スクールランブルが、これでもかとてんこ盛りにキャラクターを詰め込んだ作品だとしたら、夏のあらし!は少ないキャラクターで、話に的を絞った作品で、作品の性質との相性の良い演出だったと思います。

所々で原作者の絵が挟まれるのも嬉しくて、やはり一味違います。
やよゐの混じりっ気の無い感じの顔も、かわいかったですねぇ。

あらしさんたちが、生身の人との交流でエネルギーを得る、というのが印象的で、作者の感覚の一端を表しているのではないかと思います。
井上雄彦さんが、人と繋がっていくことが人生の課題だ、というような事を仰っていましたけど、漫画家をやっていると、似たような感覚が起きるのかもしれません。

それにしても、はじめがあらしさんにおばさんっぽいと言っていましたが、まったく許せない話d・・・(タイムトリップして消えました)

コメント

タイトルとURLをコピーしました