マリア様がみてる 第6話 「ロサ・カニーナ」

祐巳と祥子さまの遣り取りは板についてきた(笑)感じですけど、祥子さまの言い方は妹に対してとはいえ、何時も少し配慮が足りないと思います。そうじゃないと祐巳が動揺したりしないので話が作り難くなるのは承知ですが。

祥子さまの体育会系な態度の妥当性を日本の伝統から考えてみたいと思うんですが、私が聞いたことが有る範囲では日本の江戸時代位のうまくいっている師弟関係とかでは、結構目下の者に丁寧な言葉を使っていたり、厳しくする一方で気使いをする人が比較的多いと感じました。縦社会というのはそうでないと過度に抑圧的になってしまって、機能しないんですよね。いじめをや非行を引き起こす現代の一部の部活動が典型的ですけど。

そこまでではないですが祥子さまのこういう態度はちょっと未熟だと思うんですよね。マリみてには祥子さまの成長物語という側面が有るので、当然といえば当然ですが。

それにしてもこの頃のロサ・カニーナの性格は凄いですね。聖さまへの想いの為に周りの手間暇のかかった選挙を余興にしてしまう所とか、志摩子さんに対する妹発言とか、自分の世界に入っていないと中々出来ないと思います。ちょっと斜に構えた可南子といった感じなのかもしれませんね。

聖さまの「あなたは魅力的だ、ロサ・カニーナ」の台詞は急にシリアスになって言うべき台詞だと自分では考えていたんですが、余裕の体のままでそこら辺の切り替えが無かったのが残念でした。

一方志摩子さんの能登さんはかすれ方が前より目立たず、志摩子さんらしい感じがしてきて、良い雰囲気だと思いました。慣れただけかもしれませんけど(笑)

前にも言った通り二年半原作を読んでいないんですけど、それにしても飛ばした所が多かったのが目に付きました。これはダイジェストのダイジェストですね。一々挙げるのもキリが無い感じですが、ロサ・カニーナの正体が明らかになる過程の台詞・場面転換。最後のカニーナと聖さまの遣り取りや祐巳ちゃんの登場の仕方はちゃんとして欲しかったです。あと、クラスで纏って立候補者を応援しているシーンは是非入れてほしかったなぁ。

いやぁ最低二本はかけますよねぇ。滋味の有る遣り取りは大体端折られているのが、葉っぱを全部刈り取られた名木のようでもあって、ちょっと寒々しい感じです。

次回予告の三奈子さまのアンニュイな雰囲気が良かったですね。江利子様のアンニュイは暇を持て余している感じですけど、こっちは本当にうんざりしている感じなのが笑えます(笑)

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