Pumpkin Scissors Episode:19 「甘い罠」

姉二人の格好は結構大胆なのではないでしょうか。下着に見・・・(削除されました)

シュルツ殿の名解説振りには感銘を受けました。原作もちょぼちょぼ読み始めているのですが、この人は出てこないのかな?(^_^:)だとしたらGONZOの構成が非常に見事だということになります。

アリスが十三貴族の継承権を現時点で所有している意義についてテイラーに話した所は、マリみての聖さまの「出会いと別れはセットでしょ?いずれ別れが来るから、なんて。それを恐れてで関わり合いを持たないなんて。味気なくない?」という台詞を思い出しました。
この台詞、非常にいい台詞だと思うんですけど、名台詞の人気投票ランキングとかではあんまり見ないんですよね。やや観念的だからかもしれませんけど。緒雪先生の作品を構成する上での深い精神性(っというと大袈裟ですが)が伺えるもので、感銘を受けたと共に立ち止まって考えさせられた下りでした。

話が逸れましたけど、この作品は後の方でテイラーとアリスの思想の戦いという側面を帯びてきそうな予感がします。

今回は音楽が良かったです。アリスが馬車の中で3課の事を考えるシーンの曲は(追記・どこかで聴いたことが有るなと思って確かめたら、グレツキの交響曲第三番「悲歌のシンフォニー」の第一楽章「私の愛しい選ばれた息子よ、自分の傷を母と分かち合いたまえ・・・」にそっくりでした(笑)この曲は戦争被害を受けた人が魂を書き付けたが如きテキストを歌っている曲なので、この作品で使われるのもむべなるかなと言えます)旋律の重なり合いが清明な混沌といった感じの世界を作り出していて、形にならない感情のうねりを的確に表現していました。舞踏会の曲も典雅にしても典雅過ぎず、しっとりした所の有る曲で、アリス視点の舞踏会を表した音楽としてはこれ以上のものは無いと思います。
シュルツ殿が馬車で帰る場面の曲も(これもやや明るい曲調ながらも、特に邸内に居る間の所は悲歌の(以下略)に似ています)夜にひっそり雪が溶けていくような弦のしめやかさが素晴らしかったです。更に一番良かったのは雪の降る広場での曲で(これも似ている物を探せば吉松隆のピアノ曲に雰囲気が似ているかもしれません。吉松のピアノ曲はとても綺麗ですので、この曲が気に入られた方には一聴の価値が有ると思います)ピアノの音色は雪の中で心の暖を灯す人々そのものに聴こえ、その優しさには心を打たれました。その後の暗転した際の音楽すら非常に良い曲に聞こえてきました(笑)
映像と合っていて良く聞こえるというのは当然ありますが、それにしてもサントラは買いだと思います。

ありゃ、ED元に戻っちゃったんですね。残念残念?

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