夏目友人帳 第十二話「五日印」

ヒノエは名前の通りの気風きっぷの良さで、キャラクターが立っていましたね。百合芸者さん(?)というのは、中々のアイディアだと思います。

それにしても、もののけっていうのは、言葉に出来ないような文化を伝達する役割を果たしているんですよね。そういう風に考えれば、友人帳が祖母から伝来していることにも符合を感じます。

最後のCMの背景に使われた、もののけ二匹が臥せっている夏目を見ている絵は、意味深い感じでしたね。
トルコのノーベル賞受賞作家のオルハン・パムクさんが喋っているのを、この前ちょっとテレビで見たんですけど、精霊たちの大切さを強調していました。(今の人は)近代的な生活のルールにあわせるために、精霊たちが私たちの内部に息づいている事を忘れたふりをしているのです、とおっしゃっていました。夏目友人帖はまさに、そういうものを思い出すことで人が成長して行く過程を、暗喩的に扱った物語だと思うんです。最後の絵は、寝ていても夏目の中に思い出した精霊たちが、息づいていることを表していると思います。比喩的な話ですが。

一聴怪しい話なので、パムクさんの言葉を借りてしまいましたが、こういうことは日本でもよく言われているんですよね。石牟礼道子さんが仰っていたように、時代遅れといわれることも多々ですが。私も心得ていたので、おばけもののアニメには注意と、時に敬意を払っているんです(笑)

やっとキャラクターが揃ってきたな、と思ったら来週はおまけ的な雰囲気ですね。続きは漫画を読みますかねぇ(笑)

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