崖の上のポニョ

観て参りました。
ハウルも公開から一年位経ってから行ったんですが、ポニョも劇場で見たいな、という念がぽつぽつと沸いて来て、観に行きました。一応ネタバレになるかと思います(笑)

松坂屋を出た後、昨日バックに入れたはずの地図が無いな(忘れた)と思って迷っていたら、駅伝に遭遇。駅伝を観戦に行く人は多いですが、一瞬で通り過ぎてしまうわけで、刹那のために見に行くのは切ないな、と思っていたのですが、チアl応援団の人を始め熱気が凄く、沿道に居て面白かったので驚きました。上映一回分遅れてしまいましたが、良かったです。

映画は分かりやすい?良作。アクションシーンが多くて楽しかったです。未来少年コナンの系統を洗練させた感じでしょうか。ドライブシーンその他、りささんの気風の良さが際立ってて、可愛らしかったです(笑)
子供に囲まれながら観たので、たまに歓声が聴こえて来るのですが、最高のバックグラウンドノイズといえましょう。

ポニョは魚・半魚人・人間とヴァージョンがあって、不安定で楽しかったです(笑)この表現も効果的であると共に、一つの意味としては、子供の性質を良く表していると思うんですけど、はっとさせる台詞回しや細かい表現で間を持たせる技術があって、それが全体として統一されている所が流石宮さんです。
もののけ姫のように言語化出来そうな大きなテーマで引っ張るというよりは、漠然とした物語を原点的な小技で紡いで行った印象です。

外が洪水で荒れ狂っている中で、この家はみんなの灯台なのよ、だから明かりを灯しておかなきゃ、という様なりささんの、創作の動機を語ったかのような、世相を感じさせる様な台詞も有りました。宮崎監督もインタヴューで言っていましたけど、環境汚染とかを結構描いていますし、意識して観れば、暗さもかなり入っています。

映画の意味としては、素直に観れば、子供の素直な感性に未来を託した映画、と読み解けるかと思います。
言い切れば、日本の文化・宗教、みんな子供らしさ(生まれた時)の良い部分を忘れなければ(土台としては)OK、といった様な所があります。この映画の二人の決意を後になって見返す度に、そんな原点を皆々思い出す、、、のだと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました