マリア様がみてる リトルホラーズ

緒雪さんの短編は宮沢賢治の童話の幾つか並に捉えどころが無い感じで、結構面白いですね。
所々で仏教思想っぽい記述を感じたんですが、お釈迦さまの方の取材の影響ですかね(推測)

「チナミさんと私」はゆるきゃら風味とゲゲゲな味が入っていて、良い感じです。主人公の名前が照さんだからか?この短編だけに日がさんさんとさしている様な印象を受けます。
「ハンカチ拾い」は伝統の力を感じます。
「ホントの嘘」は結構怖いですね。
読んでないですけど、限り無く透明ななんちゃら、っていうのはこういう事を言っていたのではないかと思います。

「ワンペア」もちょっと怖いですね(^_^;)
鑑定団でほんものだ、とかにせものだとか言っていて、外れたときの薄ら寒さを思い出します。
緒雪先生が外形を超えた絆みたいなものに、とても興味のある人だというのが分かるストーリーですよね。
結局次のおっさんと一緒で、男は出てこなかったですねぇ。

「胡蝶の夢」は、結局おっさん出て来無かったですね(^_^;)夢の一歩手前といった感じが淡くて現実的で不思議です。

なんでもこの前読んだ本によると、こういうのりしろ形式はインドで発祥して「千夜一夜」でも使われたのだそうです。品の無い話で恐縮なんですけど、千夜一夜はちょん切られる話が鮮烈で、千夜一夜だったら飛田先生はちょん切られていたかも知れませんね。
乃梨子のギャグセンス?が光った巻で、後輩相手だと自由に振舞えるのかもしれません。
しかし菜々と乃梨子のちょっとした遣り取りで結構楽しめてしまうのですから、中々僕はマリみてが好きなんだなと思います(笑)

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