東京BABYLON・7

(続きなので、前項を読んでから読んで欲しゅうございます)
Q.どうして星史郎さんが昴流に殺されたいと思うようになったのか、解らないですよねぇ。

(脳内補完)A.一言で言うと腐女子と言われる読者層の方々を取り込むため「昴流や北都との日々を通して、罪深さを自覚した事に気が付いたから。」という事になります。

前回の「儀式」で星史郎Aを葬り去ったと思った星史郎Bですが、あの後違和感に気が付いたのだと思います。

今ツバサでも「体の記憶」というのが一つの大きなキーワードになっていますが、昴流と北都との一年間に星史郎の体に刻まれた記憶によって、星史郎の体が全くA的になってしまっていた(=昴流を好きになっていた)のだと思います。

星史郎はそれを押さえ込み切れなくなって行きましたが、ここで新たな問題が発生しました。

もし星史郎がA的に生きていくとしたら、Aの星史郎はBの罪科を背負う事になり、とても生きて行けなかったと思うのです。

これは昴流が星史郎のような罪を犯してしまっていたら、と考えると気持ちが良く分かるかもしれません。

だから星史郎は自らのAの化身である昴流に、Bの罪業を持つ自らを殺して欲しいと思ったのでは無いでしょうか。

そして殺されて(主観的に)罪深さから解放された瞬間初めて、星史郎は星史郎A=昴流を受け入れたのだと思います。

昴流に胸を貫かれた瞬間に星史郎は人格が変わった感じになりますが、あれが初めて姿を現した星史郎Aだったのではないでしょうか。

完璧に余談ですが、ここまで純粋な心の星史郎の方をA、桜塚護の職務に忠実な星史郎の方をB、と表記して来ましたが、これにはAの方が本来の星史郎なのではないか、という私の気持ちというか見解が含まれて居ます。

そう考えると星史郎は本当の自ら。若しくは自らの神性を受け入れた時、死なねばならなかったのだといえます。

私は星史郎のこういう面を思うと「朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり」という言葉を思い出します。

正確には既に死が確定してからでは有るのですが・・・。

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