紅 第5話「望み」

面白かったですね。紫さんが「後ろから攻めてくるとは武士道というのを分かっていないようだな」、と言って非難していましたけど、宮本武蔵の武士道って、やっぱり一般のイメージの武士道じゃないんですね(笑)

崩月流は空手と柔道と逮捕術っぽいのがちゃんぽんになった感じでしたね。投げられた後、空中回転してすっくと立つという、柔道一直線へのオマージュの様なものも有りましたけど(笑)小林尽先生も播磨に「平安くせぇのは嫌いなんだよ!」という様な事を言わせていましたけど、型をなぞったような攻防よりぶっ飛んでいるものの方が私は好きです。それにしても、小林先生の播磨対烏丸の攻防の描写は実に見事でした。

スプリガンやCLAMP作品の幾つかでも武術が一つの重要なファクターとして出てきますが、武術を出すと命や人の成長に付いて描写しやすいんですよね。それは、武術の伝統の厚みのお陰です。やっぱりこういう昔の文化が、今の日本のポップカルチャーをも下支えしているんですよね。

監視している弥生さんの切なさと純情を味わえる話でもありました(笑)
それにしても紫さんの声をなさっている方は上手いですね。九鳳院へ向かっているのではないかと不安になる所ですとか、夕乃への接し方、最後の団欒とか、とても良い描写だったし、雰囲気のある台詞でした。

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