東京BABYLON・5

この度、東京BABYLON(及びX)の物語上の疑問で、なんとなく自分が思っていた事や、人が言っていた事に関して、脳内で補完してみようと思いました。

Q.北都ちゃんが死を賭して掛けた術ってあんまり意味がないのではないですか?命を失ったり、昴流が悲しむのを承知してまで、やる価値が有ったのですか?

(脳内補完)A.北都ちゃんが何であんな術を死を賭してまで掛けようと思ったのか、というのはきっと、「あの術が使え無ければ星史郎は昴流には勝ち難いだろう、という微妙な力のバランスが二人の間にあった」のだ、と考えれば辻褄が合います。
そのバランスはきっと術の内容を教えても保たれる物で、それを見越した上で星史郎にも死んで欲しくないので術の内容を伝えたのだと思います。
更に裏が取れるように、作品中からこの説の根拠を探しますと、
「昴流は絶対に殺させない」という術をかける前の北都ちゃんの言葉からも、術が完遂すれば星史郎には昴流を殺せない、と北都ちゃんが見越していた事が読み取れます。
昴流の「何故僕が何処にいるのか知っているのにあの人は殺しに来ないのか」という疑問の答えとしても(星史郎の変心に加えて、もしくは変心しきる以前の理由として)力が及ばなかったから殺しに行けなかったのだ、というのが答えとして適当だと思います。
更に個人的に補完すれば、レインボーブリッヂでも星史郎さんは昴流に殺してもらいたい、という感情は持っていたでしょうが、それにプラスしてやはりあの技を使わなければ勝ち切れない、という攻防の中での自然な身体の要請があの技を星史郎さんに使わせ、そしてそれが「昴流に殺される」という自らの決断を後押しした、という面が有ったのではないかと思います。
この「微妙な力のバランスが有った説」を緩用すれば、結末の説明も付き安くなるのです。

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